HHKB Professional Classic Type-Sが出た

HHKB Professional Classic Type-Sが発売された。
プレスリリースを読むと分かるが、
- Hybrid Type-Sの有線版が欲しい
- 日本語配列が欲しい
- キーマップ変更ツールも対応して欲しい
というユーザの要望にできる限り答えたバージョンとなっている。なかなか強欲な欲望だ。そもそも、Hybrid Type-Sで実現出来てることなので、要するに廉価版が欲しいだけなのではと私は邪推するのだが、そもそも、キーボードにお金をアホみたいに出している人種は気が狂っているので、参考にはならない意見だろう。一般人的な感覚としては、高級キーボードは欲しい。けれども手が届くギリギリの値段でやってくれというのはごく普通の願いだろう。それを叶えるための涙ぐましい企業努力と言うべきか。
Type-S版についての個人的な感想
Hybrid Type-Sを常用している僕からの簡単な感想を列挙しよう。
- 静音性
- 日本語配列
- キーマップ変更ツール
- 打鍵感
静音性
通常版に比べるとたしかに静音性は高くなっているが、そもそも打鍵の圧が強い僕からすると、そこまで打鍵音での差があるとは思っていない。うるさいと感じる人はずっとうるさいだろうし、打鍵音が心地よいと感じている人からすると心地よいものだろう。正直、静音性目当てで買うメリットは無いだろう。
日本語配列
私は英語配列至上主義なので、日本語配列にするメリットは感じていない。だが、日本語配列でないと駄目な身体の人からするとありがたいのだろう。配列に関しては好みの世界なので、正直英語配列でも、日本語配列でもどちらでも良いと思う。日本語入力が多い人は、日本語配列の方が若干有利になるので、選んでも良いかもしれない。私はプログラミングが主な仕事で英字入力が多いので、どうあがいても英語配列の方が効率良いので、今後も、英語配列を選ぶだろう。つまり、そういう事なのである。
キーマップ変更ツール
これは便利なツールで、これが無いと駄目だという人種を一定数知っているので、価値が高いと思う。とはいえ、Classic Type-Sを使う人で、このツールの恩恵を受けるような人は恐らくClassic Type-Sを使う意味はあまり無いかもしれない。Hybrid Type-Sの方が使える範囲が増えると思う。
打鍵感
打鍵感に関しては、はっきり言って好みの世界であるが、敢えて言わせてもらう。最高だ。HHKBだけでのキー入力生活もそろそろ20年目に突入するが、永遠に飽きずに叩き続けられるキーボードであると言っておく。個人の主観だし、N=1の感想なので、ここに関しては千差万別の反応があると思う。それでも、少なくとも一人は20年間ずっとHHKBに触れ続けてその打鍵感を愛している人間がいるという事実だけは知っていて欲しい。
Hybrid Type-S と Classic Type-Sの違い
Hybrid Type-Sの一番のメリットは外に持ち運び出せるという事だ。Bluetoothで繋げて外で入力という事をするシーンがある人は、Hybrid Type-Sを購入するインセンティブがある。一方、デスクトップに繋げっぱなしという使い方をするなら、Classic Type-Sで構わない。実は自分はデスクトップで使う時は有線で繋げて使っている。たまに外に出歩くときに有線から外して使うという程度だ。なので、自分のHHKBの使い方としては、Hybrid Type-SをClassic Type-Sに置き換えても問題ない使い方をしているとも言える。
閑話休題。
もう一つの決定的な差としては、値段だ。Hybrid Type-Sは36,850円、Classic Type-Sは31,900円。差額は4,950円、約5,000円の差がある。Bluetooth接続機構と電池部分を取っ払った金額がこれだと考えるとそこまで値段差は無いと言える。なら、Classic Type-SではなくHybrid Type-Sを購入したほうがむしろ安いのではと考えてしまうのは、僕のようなキーボードにアホみたいにお金をつぎ込む変人的思考で、やはり昨今の経済事情を鑑みるに、5,000円差は大きいだろう。
ちなみに、Classicの無印版は、26,950円なので、さらに5,000円ほど安くなっている。正直Classic Type-Sを購入するくらいなら、Hybrid Type-S買えば良いし、安価に買いたいなら日本語配列に思い入れが無い限り、Classicの無印版が入門用としては良い気がする。
いくつかの記事を見ると、刻印の位置が左上から中央へ移動したというマイナーチェンジがされているが、僕は無刻印を使っているので、このマイナーチェンジによる差はあまり良く分からない。
で、結局何を買えば良いの?
高級キーボードを購入したい。でも、どれを買えば良いのか分からない。そういう人がもしこの記事に流れ着いたのならば、参考になる情報をお教えしよう。
HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/墨 英語配列だ。
黒一色で、購入して4年経過したが、未だに元気に入力が出来、打鍵感の衰えを一切感じない最高のキーボードである。一番原始的なHHKBがこれだと思う。他のバージョンはこれをベースに拡張してると考えるのが正しい。
どうせHHKB使うなら、無刻印をオススメする。最初は不安があるかもしれないが、3日もすれば刻印は飾りだったという事に気がつけるし、F1~F10のキーはそもそも過剰なキーだったという事にも気がつける。日本語入力も、ローマ字入力メインなら日本語配列いらないんじゃんって事に気づけるし、記号の入力に関しても、実は英字配列の方が思ったよりも簡単に入力出来ることに気がつくと思う。
つまり、基本的な考えとして、無刻印+英字配列。色は白が好きなら雪を選ぶのはアリだし、インテリアとしての側面を考えると、白のほうが映えると思う。決して安っぽい作りではないので、長く使っても、色が褪せて悲しくなる事は無い、と言っておこう。
で、最後にHYBRIDか、Classicかの選択になるが、どうせ買うんならHYBRIDで良いと思う。重さが気になる人はいるかもしれないが、HHKB持ち運ぶ覚悟なら正直どれも変わらない。
あと、プレスリリースに書いてあるとおり、Classic無印の黒は在庫が捌けたらもう生産されない貴重な存在になる。Classic無印が好きな人は買い増ししても良いかもしれない。
最後に
最近、REALFORCEのR4が発売された。黒のテンキーレスであるR4HD11が気になっている。お値段36,520円なので、HHKB Hybrid Type-Sと大体同じ値段だ。私の腕は二本しか無いので、これ以上キーボードを増やしても仕方がないのだが、正直REALFORCEは手元においておきたいキーボードの一つなので、気がついたら、増えているかもしれない。左手はHHKB、右手はREALFORCEみたいな変速二刀流使いをやっても良いのかもしれないという訳の分からないことも考えている。
引っ越ししたおかげで色々と机の上が片付いたので、なんやかんや物を買い足している自分がいる。とはいえ、資金にも限界があるので、いい加減物をドカドカ買うのをやめねば。








